サンドペーパーで差がつく!家具作りの最後の仕上げ
組み立て後、角や表面のざらつきが気になることがあります。そんな時は、サンドペーパーを使って仕上げを行いましょう。かたがみ木工では、目詰まりしにくい「空研ぎペーパー」を推奨しています。木目に沿って作業することが大切で、傷を目立たせないためにも、サンドペーパーは木目に沿って動かします。角を落とす際は木っ端にサンドペーパーを巻き、面を取る時は角の向きに合わせて動かします。杉の柔らかさを活かして、自分好みの仕上がりに整えましょう。
(Posted:2024.12.11)
組み立てが終わって試しに腰掛けてみたり、いろんなところに触れてみると、角が立っていたり、表面のざらつきが気になったりする箇所があると思います。この記事では、そんな気になるところを仕上げる方法について紹介します。
サンドペーパーは空研ぎペーパーを使おう
表面の仕上げと角の仕上げは、サンドペーパーを使って行います。ホームセンターに行くとたくさんの種類の紙やすり並んでいますが、かたがみ木工では「空研ぎペーパー」をオススメしています。空研ぎペーパーは、目詰まりしにくく耐久性があるのが特徴で、木工作業に適したサンドペーパーです。※商品のキットモデルには空研ぎペーパー(240番)と木っ端が同梱されています。
木目に沿って仕上げる
座面などの平らな板面や角を落とす(面をとる)時には、サンドペーパーを木っ端に巻き付けて使います。木っ端の平らな面を利用することできれいに仕上げることができます。
木にサンドペーパーをかける時は必ず木目に沿って行います。木目に沿ってサンドペーパーをかけることで、この小さな傷が目立たなくなります。全体的にサンドペーパーをかけて気になるガサつきがなくなったらOKです。
木目に直交するような向きにサンドペーパーを動かしてしまうと傷がついてしまい、さらにこの傷は目立つためきれいに仕上げることができません。
面をとる
面をとる時は、木目の向きではなく面をとりたい角(辺)の向きにサンドペーパーをかけます。サンドペーパーを巻きつけた木っ端は、その辺に並行に動かします。
上の写真のように、なでるようにサンドペーパーをかけると、角は丸くなり、一つの辺の中で削りムラができてしまい、きれいに仕上げることができません。
杉はとても柔らかいので、削れば削るほど面が取れて、家具全体の表情が変化していきます。自分好みの仕上げをしてみましょう。
この記事の著者
グループ モノ・モノメンバー
DIYデザイナー。1987年山形県生まれ。千葉大学工学部デザイン工学科(現デザイン学科)卒業。東京都立城南職業能力開発センター・木工技術科で家具製作を学ぶ。2013年に「使う人と一緒に考えながら、ものづくりを楽しむ」をテーマに“gyutto design”(ギュットデザイン)を設立。DIYサポート、ワークショップを通じて工作の楽しさを伝える活動を続けている。『杉でつくる家具』では作品製作・工程解説・撮影を担当。